なな山緑地の会 主な活動

年間活動予定
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 道づくり(メンテ)                        
下草刈り                        
植物保護                        
クズ(落葉)掃き                        
枝拾い、シガラ作り                        
観察園(畑)作り                        
キノコ栽培                        
間伐・枝うち                        
小学生植物観察会                        
総会・懇親会     総会                  
機械メンテ、倉庫整理                        
定例の活動

毎月:第二・第四日曜日 (9:00~14:00/15:00)

 

その日の気候(気温)に合わせて終了時間は変わります。

暑い日は無理しません。水分も休憩もしっかり取りましょう。

 

雨などで活動が延期する場合があります。また小雨で活動が決行される場合もあります。集まった人次第になります。活動が延期する場合は、翌週の日曜日に振り替わります。

 

なな山は、地域の方や興味のある方にも公開しています。

見学・参加ご希望の方は「見学・入会案内」をご参照ください。

ダウンロード
2023年度の年間活動スケジュール
2023_katudo.pdf
PDFファイル 110.7 KB
一日の活動の流れ
8時45分 9時 10時 11時 12時 13時 14時 15時

それぞれ

集合

朝礼

林内散策

作業(3~4人ずつで

やりたい作業を)

昼食(広場にて)

作業(午前の続き)

片付け・道具メンテ

終了

完全撤収

*朝礼で連絡事項、本日のメイン作業などを知らせる。また初参加者の方などの紹介も。

*参加は午前のみでも、午後からでも可能。自分の体調に合わせて作業し、帰りましょう。

活動紹介

1.作業用の道作り

 

倒木を片付け、緑地の入口から山頂まで。

傾斜地には階段を設けながら、総延長280mに及ぶ道を作りました。作業をする際に通るためや見学者が希少植物を踏まないための道ですが、決して立派な恒久的なものではなく、両脇に材木を目印に置いただけの素朴なものです。活動年数を重ねるうちに、修理個所も出てくるため、メンテナンス等は適宜行う必要があります。

 

 活動時期: 必要に応じて

 使用道具: スコップ、クワ、ノコ、チェーンソー杭、カケヤ等

道づくり(西の山)

道づくり(中の山)



2.下草刈り(林内、法面、道路沿い)

活動開始当初、林床にはアズマネザサが一面に繁茂していましたが、毎年刈り込むことで、徐々に丈が低くなり、活動する以前のような藪にはならなくなりました。そして、今まで目にしなかった植物が育ってきています。

2012年4月から道路に面した法面(のりめん)の管理も、多摩市から正式に委託を受け、私たちが管理することになりました。道路に面した歩道の草刈り、ゴミ拾いも行い、周辺の美化にも気を配ります。 

 

 活動時期: 4月~11月(下草の多い季節)

 使用道具: 刈払機、カマ、ホウキ、クマデ等

法面の草刈り

道路掃除



3.希少植物の保護

希少植物の保護に取り組んでいます。この山にも雑木林特有の多様な植物が育っています。たとえば、キンラン、エビネ、ササバギンラン、サイハイラン、シュンラン、タマノカンアオイほか、多くの植物です。

 

 活動時期: 通年(特に春~秋)

 使用道具: 養生のための杭、縄、名札等

 植物担当: 石井さん、水倉さん、相田さん

添え木をする

ギンラン保護



4.くず(落ち葉)掃き・落ち葉囲い作り

西の山を中心に、くず(落ち葉)掃きを行っています。集めたくずは堆肥として、観察園(畑)の土作りに利用したり、会員の園芸や畑に活用されています。排気ガスの影響の少ない里山からの落ち葉は、観察園で循環の実際を観察できる野菜作りに欠かせません。今でも毎年、府中の農業ボランティアの方たちが、なな山の落ち葉を集めて持ち帰り堆肥にしています。現在、1.8m 角の落ち葉囲いが10ヵ所以上あり、そこに集めて堆肥にしています。

 

 活動時期: 12~2月(落ち葉の落ちる時期)

 使用道具: クマデ、ブルーシート、杭、カケヤ等

落ち葉運び

クマデで落ち葉かき



5.枝拾い、シガラ作り

林内にはたくさんの枝が落ちています。特に台風の時期や強い風の吹いたあとは多いです。枝拾いをクズ掃きの前に行っておくことで、堆肥になりやすくなります。拾った枝は、できるだけまとめてシガラにしてきれいに積むことで、林内の景観をきれいに見せることができます。

 

 活動時期: 通年(適宜)

 使用道具: ナタ、ノコ、チェーンソー、杭・カケヤ等

円形シガラ

シガラ作り



6.観察園(畑)作り

2005年から西の山の広場の一部を耕して観察園(畑)を作りました。最初は手間のかからないサツマイモを植え、徐々にレパートリーを増やし、サトイモ、ジャガイモ、ダイコンなどの根菜類だけでなく、カボチャ、ネギ、キャベツ、タマネギなども植え付けと収穫を行っています。収穫のときは、芋煮会など、広場でできる簡単な調理を行い、できたての野菜を味わうこともします。豊作の時には、近隣住民の賛助会員の方に芋などの収穫物をお分けしています。

 

 活動時期: 春~秋(冬)

 使用道具: クワ、スコップ、耕運機、カマ等

 畑部長:  高橋さん

 

サツマイモ収穫

畑作業



7.キノコの栽培

間伐材や伐倒材をホダ木とし、シイタケ菌やナメコ菌を打って、キノコの栽培にも取り組んでいます。肉厚でおいしいシイタケが味わえ、ナメコが見事に大量発生するのを楽しんでいます。

 

 活動時期: 3~4月(菌植え付け)

       10~11月(収穫)

 使用道具: 電気ドリル、金づち等

 

シイタケの菌打ち作業

ホダ木運び



8.間伐・枝打ち・植樹

不要な枯れ木の除去や、林床に陽が入るようにする必要があるとき、枝が繁茂しすぎて適当な空間が維持できなくなっている場合など、間伐や枝うちを行います。

また、隣接する住宅から、台風などで倒れたら危険だと伐倒を依頼されたときには、安全のため除伐することもあります。小面積ですが、植林されたスギ、ヒノキもあり、間伐・枝打ちも、もう少し進めていく必要があるかもしれません。

一方、法面(木が何もない場所)や伐倒した後などにも植樹作業を行い、里山の世代交代にも手助けもします。

 

 活動時期: 冬期

 使用道具: チェーンソー、ノコ、ナタ、梯子、縄、

       チルホール、オノ等

 

クヌギ苗の掘り起こし

倒したヤマザクラの
片付け



9.児童、生徒、学生の自然観察会

2006年から毎年、多摩第二小学校の子どもたちが大勢でなな山緑地に遊びに来るようになりました。落ち葉滑り、ターザンロープ、梯子登り、丸太切り、小枝を使った工作などに100名以上の子供たちが喜々として遊びながら里山の自然を身体全体で感じている様子です。

また、2013年ころからは、正規の授業として里山の自然観察を行うようになり、さらに第二小学校に加え南鶴牧小学校からも子どもたちが何回も来てくれました。

2014年ころからは毎年、帝京大学の学生たちが授業の一環としてなな山を訪れるようになり、さらに2018年には明星学苑高校の生徒さん90名がなな山に来て、落ち枝拾い、落葉掃き、木工などをして、里山の自然に親しんでくれました。2020年からは青山学院大学の学生たちがボランティア活動の一環として里山の保全活動を行っています。

将来を担う若い世代に里山の自然に親しみ、その大切さを理解してもらえるよう今後もこの活動を続けていきます。

大学生の自然観察、雑木林の成り立ちの説明

ターザンごっこ

落ち葉プール

高校生の里山体験

落葉掃き



10.木工クラブ活動

毎週、火曜日に木工クラブが活動しています。なな山に生育する篠竹(アズマネザサ)を使って、過去に多摩地区で作られていたメカイ(ざる、かご)作り。また、篠竹の細い部分を使った、シノダケ・ヒンメリ(フィンランドの伝統工芸のヒンメリからヒントを得て作るモビール・装飾品)、さらに間伐材の小枝、幹を使ったフォーク、スプーン、椅子、テーブルなど種々の工作品を楽しみながら作っています。

竹細工

木工



11.植物標本作り

2015年に植物標本プロジェクトを立ち上げ、なな山緑地に生育するすべての植物の標本を作り、首都大学・東京にある牧野標本館に納める活動をはじめました。この活動の結果、2018年までに382点の植物標本を作り、標本館に収納しました。2018年11月には都立大(旧首都大)で植物標本展を開催し、約800名の来場者を迎えることができました。なな山の植物標本がこの標本館で末永く大切に保管されることになったのは大きな喜びです。

ダウンロード
標本展報告書
標本展報告書_2.pdf
PDFファイル 7.2 MB

展示の様子

シュンラン



12.記録・会報・植物写真集・ホームページ更新など

なな山緑地の会の活動記録やPR、会員相互の理解を深めるため、活動ごとの記録をはじめ、定期的な会報「なな山だより」の発行、ホームページやブログも開設しています。

 

「なな山だより」は年4回季刊として2005年9月創刊。現在は年3回の発行に変更しながら、第60号(2024年1月)の発行を数えました。

 

代表的な植物を紹介した「なな山緑地の植物」も発刊しています。この植物写真集は多摩市のグリーンライブセンターにて頒布しています。

 

「なな山緑地の植物」

・春夏秋冬の植物 236点(花189点、実 47点)を収録

・24ページ(表紙含)、購入可 200円

 

発行・更新時期 (担当)

 「なな山だより」: 3回/年 (飯田さん)

 「活動記録」:毎活動後 (山田さん、鎌田さん、他)

 ホームページ・ブログ更新:活動後中心に更新 (庄子)

 

「なな山緑地の植物」

 



13.倉庫整理、機械メンテナンス

なな山緑地の会は、各団体の助成金などにより、充実した物品をそろえることができました。一方で、その管理・維持も大切な活動の一つで、適宜メンテナンスを行い、倉庫整理(棚卸)も年に一度行っています。会員の協力により、道具が大切に使われています。

 

 活動時期: 適宜と年度末(3月末)

 倉庫管理担当: 中山さん

 機械修理担当: 須田さん

機械メンテナンス

倉庫整理(棚卸)



14.懇親会・総会の開催

年末などに会員の親睦を深めるため、なな山で収穫した野菜やキノコを使って豚汁や芋煮を作って懇親会を行っています。多くの会員が卓を囲んで、一年を顧み、また新しい年への抱負を語りあう機会になっています。

年度末には総会を開催し、今年度の報告と次年度に向けた計画や意見を出し合い、会としての方向性を確認しています。

 

 活動時期: 総会(3月)、懇親会(適宜)

 

豚汁作り

懇親会


山始の神事の様子